2024年12月17日現在、AirPods Proには以下4つの型番が存在します。
- MWP22J/A
- MLWK3J/A
- MQD83J/A
- MTJV3J/A
この記事では、これら4つの型番の違いや見分け方を簡潔にご紹介しています。AirPods Proの購入を検討されている方はぜひご参考ください。
第1世代・初期モデル「MWP22J/A」
発売日:2019年10月30日
AirPods Proのなかで、最初に発売されたモデルが「MWP22J/A」です。現在、Apple公式サイトでの取り扱いはなく、ネットショップでも売り切れが多い状態です。
機能的には次にご紹介する「MLWK3J/A」とそこまで大きな差はなく、AirPods Proのなかで最も安価なことが特徴です。ただし、かなり古い型なので、基本的には購入候補には挙がらないかと思います。
2020年10月より前に製造されたごく一部の製品には、不具合が発生しているようなのでお気をつけください。(不具合がある場合は、Appleによる無償修理サービスがあるとのこと)
第1世代・リニューアルモデル「MLWK3J/A」
発売日:2021年10月19日
初期モデル「MWP22J/A」の登場から約1年後にしれっと発売されたのが「MLWK3J/A」です。初期モデルとの大きな違いは、MagSafe充電に対応しているという点です。(以降のモデルは全てMagSafe充電に対応)
充電ケースをMagSafe対応充電器にピタッと取り付けるだけで、充電できるようになりました。さらに、MagSafe充電をすることで、追加充電が可能になるんだとか。複数回充電を繰り返すことで、24時間以上の再生も可能になるようです。
もしかしたら他の性能面も向上している可能性はありますが、発売当時Appleが情報を積極的に出していなかったため、特に変わっていないのかもしれませんね。
「MLWK3J/A」も、すでにApple公式サイトでの取り扱いはありません。一方で、ネットショップでは「AirPods Pro(第1世代)」として売られていることが多いです。ただ、数年前の商品となるため、最近は売り切れのショップが増えています。
後継機(第2世代、いわゆるAirPods Pro 2)のほうが使いやすく改良されていますので、個人的には第1世代のAirPods Proはあまりおすすめしません。
第2世代・2022年発売モデル「MQD83J/A」
発売日:2022年9月23日
2024年12月現在、AirPods Proの第2世代「AirPods Pro 2」の日本正規品は、「MQD83J/A」と「MTJV3J/A」があります。
このうち「MQD83J/A」は、2022年発売モデルです。
※「MTJV3J/A」の特徴や、両者の違いについては後述します。
第2世代の性能面としては、第1世代と比べてアクティブノイズキャンセリング機能が強化されました。公式サイトによると、最大2倍のノイズキャンセリングを実現とのこと。
また、以下の点も進化しています。
- XSサイズのイヤーチップ(耳に入れるぷにぷにしたパーツ)が新たに同梱
- イヤフォンを使って音量調整ができるようになった
- バッテリー駆動時間が長くなった
- 充電ケースにスピーカーが付いてどこにあるか見つけやすくなった など
価格面については、発売当時のApple公式サイトでは39,800円(税込)。第1世代はどちらの型番も30,000円程度で販売されていたので、一気に値上がりしました。ただ機能は良くなっていますし、値上がりしているのはApple製品だけではないので、まだ許容範囲かなと個人的には感じます。
「MQD83J/A」も、すでにApple公式サイトでの取り扱いはありません。「MQD83J/A」がどうしても欲しい方は、本記事下部のリンクからお探しください。基本的には在庫切れだと思います。。
第2世代・現行最新モデル「MTJV3J/A」
発売日:2023年9月22日
「AirPods Pro 2」の日本正規品は、上述した「MQD83J/A」と、「MTJV3J/A」という2つの型番が存在します。このうち、現在販売されている最新のAirPods Pro 2は「MTJV3J/A」です。(2024年12月17日現在)
「MQD83J/A」と「MTJV3J/A」の違いは、充電ケースがLightningコネクタかUSB-Cコネクタかです。最新モデルの「MTJV3J/A」は、USB-Cコネクタとなっています。
AirPods ProがUSB-Cコネクタ化したメリットとしては、充電が速くなる、他機器と同じ充電器を使い回せる(持ち歩くケーブルが減る)といった点です。
LightningコネクタとUSB-Cコネクタのどっちを買うべき?と悩む方は、最新モデルの「MTJV3J/A」(USB-Cコネクタ)が良いと思います。理由は、iPhone15からUSB-Cコネクタが搭載されているためです。今後iPoneを買い替えた際などに、一つの充電器を使い回せる可能性が高いです。
Apple公式サイトの「AirPods Pro 2」のページで紹介されているのは「MTJV3J/A」のみとなります。
また、「MQD83J/A」と「MTJV3J/A」の性能面の違いに関しては、Apple公式サイトを見ても特に言及されていないように思えます。価格面の違いもなく、Apple公式サイトでは39,800円(税込)で販売されています。
まとめますと、最新モデルを買いたい場合や、USB-Cコネクタが採用されているAirPods Proを買いたい場合、そして聴覚サポート機能(後述)を使いたい場合の型番は「MTJV3J/A」です。
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2024年9月に発表されたAirPods Pro 2の新機能
アメリカ現地時間2024年9月9日にAppleが新製品発表イベントを開催し、「iPhone16」シリーズや「AirPods 4」などを紹介しました。
そのなかで、「AirPods Pro 2」の新たな機能についてもふれられました。内容は、オールインワンの聴覚の健康をサポートするというもの。
具体的には、大音量にさらされるのを「予防」する機能、自宅にいながら手軽に聴力をチェックできる「認知」の機能、そして軽度から中程度の難聴が認められる方に向けたヒアリング「補助」の機能です。
特に補助の機能は、AirPods Pro 2を補聴器として活用できる画期的なもので、補聴器の価格破壊をもたらしたことで注目されています。
今のところ、こうした聴覚サポートの機能を搭載したAirPods Pro 2が新製品として販売される予定はなく、Apple公式では以下のようなリリースを行なっています。
新しい聴覚の健康機能は今秋より、AirPods Pro 2をお使いのお客様を対象に、無料ソフトウェアアップデートを通じて、iOS 18搭載のiPhoneまたはiPadOS 18搭載のiPadとペアリングした場合に利用できるようになります
2024年9月9日プレスリリースより抜粋
※現在、聴覚サポート機能が含まれるiOS18へのソフトウェアアップデートが可能です。
このため、上記でご紹介したAirPods Pro 2(MTJV3J/A)を購入し、ソフトウェアデートを行なえば、聴覚サポート機能を使えるようになります。(iOS18に対応したiPhoneまたはiPadが必須です)
型番以外の見分け方
AirPods Proには4つの型番があることをお伝えしました。不親切なネットショップでは、第1世代なのか第2世代なのか判別しにくい状態で売っているケースもあるのでご注意ください。基本的には「型番」が記載されている、信頼できるネットショップで買うようにしましょう。
型番がわからない場合や、型番以外の判別方法を知りたいという方のために、見分け方を解説します。
発売日
型番以外では、まず発売日で見分けることができます。ネットショップによっては発売日が書かれていますのでご確認ください。
型番 | 発売日 |
MWP22J/A(第1世代初期) | 2019年10月30日 |
MLWK3J/A(第1世代リニューアル) | 2021年10月19日 |
MQD83J/A(第2世代2022年モデル) | 2022年9月23日 |
MTJV3J/A(第2世代現行最新モデル) | 2023年9月22日 |
見た目
イヤフォンも充電ケースも、見た目での大きな差はありません。どの型番も、色も形も似たようなものです。
最もわかりやすい違いは、AirPods Pro 2の「MQD83J/A」と「MTJV3J/A」は、充電ケースの側面にストラップを通す部分があります。また、底の部分に小さな丸いくぼみ(スピーカー)が追加されています。
さらに細かい違いを挙げると、イヤフォンの耳に接地する側にある黒い楕円形の部分が、AirPods Pro 2の「MQD83J/A」と「MTJV3J/A」は小さくなっています。
イヤフォン本体のモデル番号
すでに手元にあるAirPods Proの型番を調べたい場合には、モデル番号を確認しましょう。
モデル番号は、iPhoneの「設定」からご自身のAirPods Proの詳細が書かれている画面まで行くと、情報欄の機種名の下に「モデル番号」という項目がありますので、そこでご確認ください。
または、イヤフォン本体にもモデル番号が書かれています。ただし、とても小さいのでiPhoneの「拡大鏡」などを使わないと見えないかもしれません。
型番 | イヤフォン本体のモデル番号 |
MWP22J/A(第1世代初期) | A2084、A2083 |
MLWK3J/A(第1世代リニューアル) | 公式サイトに記載ナシのため不明 |
MQD83J/A(第2世代2022年モデル) | A2931、A2699、A2698 |
MTJV3J/A(第2世代現行最新モデル) | A3047、A3048、A3049 |
充電ケースのモデル番号・シリアル番号
充電ケースにもモデル番号の記載があり、型番を見分けることができます。
型番 | 充電ケースのモデル番号 |
MWP22J/A(第1世代初期) | A2190 |
MLWK3J/A(第1世代リニューアル) | A2190 |
MQD83J/A(第2世代2022年モデル) | A2700 |
MTJV3J/A(第2世代現行最新モデル) | A2968 |
第1世代の「MWP22J/A」と「MLWK3J/A」はモデル番号が一緒のため、さらにシリアル番号を確認することで型番を見分けることができます。
型番 | 充電ケースのシリアル番号の下4桁 |
MWP22J/A(第1世代初期) | 0C6L または LKKT |
MLWK3J/A(第1世代リニューアル) | 1059 または 1NRC |
まとめ
「確実に最新モデルを手に入れたい!」「この型番がほしい!」という方は、型番がしっかりと記載されているネットショップで購入するか、店舗にて直接確認したうえで購入するようにしましょう。
私は初期モデルの「MWP22J/A」を4年近く使っていて、最近充電の減りが気になっています。とはいえ、まだまだ現役です。ただ、ノイズキャンセリング機能とバッテリー駆動時間が向上したという最新のAirPods Pro 2(MTJV3J/A)がかなり気になっているところです。イヤフォンで音量調整ができるという点も良いです。聴覚の健康をサポートしてくれる機能が追加した点も興味深いですね。ただまあちょっと高いですけど。。
本記事の情報が検討の参考になれば幸いです。
※本記事の内容はすべて、2024年12月17日時点のものです。
▼MWP22J/A(第1世代初期)
▼MLWK3J/A(第1世代リニューアル)
▼MQD83J/A(第2世代2022年モデル・Lightningコネクタ)※リンク先で「USB-C」と記載のある商品は下記「MTJV3J/A」のことで、「MQD83J/A」ではないためお気をつけください。
▼MTJV3J/A(第2世代現行最新モデル・USB-Cコネクタ)