ワイヤレスイヤホンの購入を考えたときに、Appleの「AirPodsシリーズ」も候補に挙がると思います。しかしいざ調べてみると、「AirPods」と「AirPods Pro」なるものがあることに気づくでしょう。
さらに第2世代だの第4世代だのよくわからない記載があり、「一体どれを買ったら良いのか…」と迷われている方も多いと思います。
そこでこの記事では、まず「AirPods」と「AirPods Pro」の違いを解説します。見た目や装着感・使用感だけでなく、機能面の違いがあるのかについてもお伝えしますのでご参考になれば幸いです。
また、第2世代だの第4世代だのは何を指しているのかも解説します。一緒にあなたが求めているAirPodsにたどりつきましょう!
「AirPods Pro」には“ぷにぷに”が付いている
まず「AirPods」と「AirPods Pro」の大きな違いはシリコン製の“ぷにぷに”が付いているかどうかです。ぷにぷには正式にはイヤーチップといい、「Pro」のほうにのみ付属しています。
耳栓のように、耳の穴にイヤーチップの部分をすぽっとはめて使用します。イヤーチップの大きさはXS・S・M・Lがあり、付け替えることで好みのフィット感に調整可能。ちなみに、イヤーチップを耳の穴に入れる製品は、カナル型イヤホンとよばれます。
一方、「AirPods」にはイヤーチップが付属していませんし、たとえ後からイヤーチップを入手したとしても、AirPodsにはくっつけられません。AirPodsはイヤーチップ無しで、耳に引っ掛けて使用する製品です。こちらはカナル型イヤホンに対して、インナーイヤー型イヤホンとよばれます。
イヤーチップ有無のメリット・デメリット比較表
イヤーチップの有無により、以下のような違いがあります。
イヤーチップ有(AirPods Pro) | イヤーチップ無(AirPods) | |
装着感 | ◎:耳の穴を塞ぐため、かなりフィットする。外れにくい。 △:人によっては、耳鳴りや耳の痛みを感じる場合もある。 | ◎:耳の穴が圧迫される感じはあまりない。着脱しやすい。 △:動いた拍子に外れることがある。 |
遮音性 | ◎:周囲の雑音を排除しやすい。音漏れしにくい。 △:周りの音が聞こえづらく、人の話しかけや危険に気づきにくい。 | ◎:周りの音を認識しやすい。危険を察知したり話しかけに応じたりできる。 △:遮音性に優れているわけではない。音漏れすることもある。 |
音質 | ◎:音が逃げにくく、低音も良く聞こえる。 △:音量によっては耳への負担が増す。 | ◎:中・高音の伸びが良く聞こえる。 △:低音が逃げやすい。 |
第2世代だの第4世代だのは、数字が大きいほうが新しい
さて、AirPodsとAirPods Proのより詳細な機能の違いを解説する前に、第2世代だの第4世代だのという、よくわからない記載について片付けてしまいましょう。
簡単にいうと、同じモデル(AirPodsやAirPods Proは別モデル)で新製品が出ると、第1世代、第2世代、第3世代…と世代が大きくなっていきます。同じモデルのなかで新しいのはどちらかを明確に見分けられるように、「AirPods Pro(第2世代)」などと記載されているのです。世代の数字が大きいほうが製品として新しく、機能も優れています。
2024年9月時点で、AirPodsは第4世代(AirPods 4)、AirPods Proが第2世代(AirPods Pro 2)が最新型です。なら第4世代のAirPodsのほうが、第2世代のAirPods Proよりも最新型で優れているのか、というとそんなこともありません。モデルを超えて世代の違いに惑わされる必要はなく、AirPodsとAirPods Proは別物、と考えましょう。
「AirPods」に関していうと、ネットショップでは第2世代〜第4世代までが並行して販売されています。過去の世代、つまり第2世代のほうが値段が安い一方で、第4世代のほうが見た目・機能ともに進化しています。そのため「多少の違いは目をつむるから安く買いたい」という場合をのぞいて、基本的には世代が新しいものを買うのが良いでしょう。
AirPodsとAirPods Pro、どっちを買うべき?
AirPodsとAirPods Proの最大の違いはイヤーチップの有無で、第2世代だの第4世代だのは同じモデルのなかで数字が大きいほうが新しい、ということを解説しました。
そのうえで、「AirPodsとAirPods Proは結局どっちを買うべき?」という疑問をもたれる方もいらっしゃるでしょう。
基本的には、以下のように考えれば良いと思います。
- 耳の穴を塞ぎたくない・耳に負担をかけたくないなら「AirPods」
- 耳の穴にピッタリ装着して遮音したいなら「AirPods Pro」
機能面の大きな違いとして、AirPods Proには「アクティブノイズキャンセリング」という機能がついています。この機能をONにすると、フッと周りの雑音が消えます!もちろん完全な無音にすることはできませんが、なるべく静かな環境で集中したいというときには非常に便利な機能です。さらに「バックグラウンドサウンド」という機能を使って、あえてノイズを発生させることで、周りの音を耳に入れないようにもできます!この組み合わせで、十分に耳栓代わりにもなりますよ。
ほかにも細かな違いがありますが、全て説明しているときりがないため、詳細は公式サイトのモデル比較ページでご確認ください。
※AirPods 4 にもアクティブノイズキャンセリング搭載モデルが登場しました。ただし、より遮音を求めるなら、AirPods Proのほうがおすすめです。
Lightning充電とMagSafe充電の違い
ちなみに、AirPods(第3世代)を購入する場合、「Lightning充電ケース付き」と「MagSafe充電ケース付き」という2種類のうち、どちらかを選ぶ必要があります。ややこしいですね。
Lightning充電は従来の充電方法で、ケーブルを充電ケースに挿します。一方、MagSafe充電は、充電ケースをMagSafe対応充電器なるものにピタッとくっつけるだけで充電できるという違いがあります。
充電方法のさらに細かな違いについては、こちらの記事で解説しています。
AirPods Proのほうが高機能なので値段が高い
2024年9月時点の最新モデルの価格は、AirPods 4が21,800円 or 29,800円(アクティブノイズキャンセリング搭載)で、AirPods Pro 2は39,800円です。(Apple公式サイトより。税込価格)
このように、AirPods Pro 2のほうが値段が高く設定されています。AirPods 4よりも使える機能が多かったり、ノイズキャンセリングの性能も優れていたりするためです。
たまに「AirPods Pro」を探すためにネットショップを見て「あれ?安くなってる?買っちゃおうかな」なんて思っていると「AirPods Pro」ではなく「AirPods」だったということがあります。
購入する際は、「商品名」と「画像のイヤーチップの有無」をよくご確認ください。
▼まずこちらは2024年9月時点で、AirPods(イヤーチップ無し)の最新モデルです。アクティブノイズキャンセリング搭載がついていないモデルです。
▼同じく、AirPods(イヤーチップ無し)の最新モデルです。アクティブノイズキャンセリング搭載モデルです。
▼ちなみに、こちらがMagSafe充電器です。
▼最後に、AirPods Pro(第2世代)。2024年9月時点で、“Pro”の最新モデルです。イヤーチップが付いていて、アクティブノイズキャンセリング機能が使えます。
★Apple認定店で購入したいという方には「楽天モバイル公式 楽天市場店」がおすすめです。定価ではありますがポイントが付きますし、聞いたことのないネットショップで恐る恐る買うよりも安心だと思います。
まとめ
今回ご紹介したように、単に「AirPods」といっても枝分かれして何種類も存在します。ややこしく思えますが、「AirPodsとAirPods Proは別物」「Proはイヤーチップ有りのカナル型」「世代は数字が大きい方が新しい」ということを覚えておけば難しくありません。
ちなみに私自身は、仕事に集中するためにアクティブノイズキャンセリングを使ってみたかったので、以前AirPods Proを購入しました。現在発売されているものよりも前の世代のものを、もう4年近く使用しています。使用感はかなり快適で、仕事中はずっと装着しっぱなしです。人によっては耳を密閉することに違和感を覚えるかもしれませんが、使っていくうちに慣れるのではないかなと思います。
本記事の情報が、ぜひ検討の参考になれば幸いです。
※本記事の内容はすべて、2024年9月時点のものです。