現地時間2021年4月20日に、Appleによる製品発表イベントで「24インチiMac」がお目見えしました。私は今までiMacを持ったことがなかったのですが、カラー豊富な見た目に心惹かれ購入を検討することに。ただ本当に自分にとって「24インチiMac」が“買い”なのかどうか検討するうちに、「27インチiMac(2020)」が対抗馬として出てきました。
では結局どっちがおすすめなのか?見た目や機能など色々比較したのでご紹介します。iMac購入で迷っている方はぜひご参考ください。
自分の仕事に合ったスペックを考える
まず私の今の仕事環境から。「MacBook Air」を使って、主に自宅でライティングの仕事をしています。たまに画像編集をするくらいで、だいたいは「ブラウザ・メモ帳・Word・Excel」くらいしか使わず、重たいシステムやアプリを使うことはないです。ただ、さすがに13.3インチの画面では小さいので、24インチ程度のモニターと繋げてデュアルディスプレイにしています。
このような環境のため、エントリーモデルと言われる「MacBook Air」でもさほど困っていません。2019年から使っているため、最近は動きがもっさりしている点は多少気になっていますが。
ただ今回iMacに興味を持ち、色々調べるうちに、「MacBook Air」しか持っていないのなら、仕事用のメイン機として「iMac」があるといいのではという意見が多く見られました。実際私はほぼ在宅なので、デスクトップ型を使う方が環境的には合っているのでしょう。そんなこんなで、「iMac」をメイン機として、「MacBook Air」を外出用で使おうという結論に至りました。
iMacといってもサイズも機能もいろいろ
では次に、「iMac」のどれを選ぶべきかという問題について。iMacは21.5インチも現在発売されていますが、私の今のモニターより小さい画面にするのは興味をそそられなかったので除外します。2021年4月に発表された「24インチiMac」と、2020年8月に発売された「27インチiMac」のどちらが良いかを、自分的に何が大事なのかという観点から検討することにしました。
※自分にとってどちらが良いかを勝手に判断しているだけなので、すべての人に以下の結論が当てはまるものではありません。また、みんながみんなパソコンに詳しいわけではないと思うので、専門用語や高度な知識で伝えるのではなく、わかりやすさ重視で理解しやすい内容を書いていきますね。
iMac27インチ(2020)・24インチ(2021)比較表
比較項目 | 重要度 | 27インチ(2020) | 24インチ(2021) | ざっくりポイント | 勝敗 |
---|---|---|---|---|---|
画面大きさ | 大事 | 広くてGood | 許容範囲 | できれば27ほしい | 27インチ |
CPU | 大事 | 6コア・最上位8コア | 8コア | ・コア数多いと同時作業の処理速い ・24インチはCPUパフォーマンスが最大85%高速化したとか | 24インチ |
メモリ | 大事 | 購入後自分で追加可能 | 自分で追加不可 購入時に最大16GBまで選択可 | ・作業机の大きさのようなもの ・24インチは16GBでもパフォーマンス良いらしい | 27インチ |
ストレージ | 大事 | 256GB〜8TB | 256GB〜1TB | ・容量のこと。iCloudとか活用すれば小さくても可 ・256GBでも今の仕事上問題なさそうだが512GBあるといいかも | ドロー |
デュアルディスプレイ | 大事 | 3台と繋げることも可能っぽい | 公式では1台と繋げ られるとのこと | 1台繋げられれば問題ナシ | ドロー |
VESA対応 | 大事 | 対応製品あり | 対応製品あり | ・スタンドではなくアームで持ち上げる ・アームを買えば高さ調整が自在で、スタンディングで仕事もできる | ドロー |
TouchID | 気になる | ない | ある | いちいちパスワード入力したくない | 24インチ |
価格 | 気になる | 512GB・8GB・6コア・テンキー付き・TrackPad=251,200円(税込) ※さらにメモリ代かかる | 512GB・16GB・8コア・テンキー付き・TrackPad=229,800円(税込) | テンキー付きキーボードとTrackPadなどはオプション | 24インチ |
色 | 気になる | シルバーのみ | 一番安いモデル以外は7色 | スペースグレーがほしいけど無い | 24インチ |
大きさ・重さ | 気になる | H51.6cm W65cm D20.3cm 8.92kg | H64.1cm W54.7cm D14.7cm 4.48kg(4ポート製品) | アームで持ち上げること考えると重さも気になる | 24インチ |
スタイリッシュさ | 気になる | 本体ぽっこり・ベゼル(画面外枠)厚い | 本体薄い・ベゼル薄い・電源ケーブルがマグネット | スタイリッシュさという点では薄い方 | 24インチ |
解像度 | 気になる | 5K | 4.5K | 仕事上グラフィック性能を必須としないため大きな差異ナシ | 27インチ |
Windows使えるか | 気になる | BootCamp可能 | Parallelsで対応できる? | ・MacでWindows環境を作りたいなら必須 ・24インチのM1チップでも出来る手段が構築された? | 27インチ |
Wi-Fi 6 | 気になる | ない | 対応している | ・対応しているルーターもある場合は、高速・省エネになるらしい ・今後のスタンダードなんだとか | 24インチ |
チップ | 気になる | Intel Core i9プロセッサ(最大モデル) | Apple M1チップ | ・今後Appleは自社製チップで作っていく ・ただアプリとの互換性とかまだ進んでいない場合も | ? |
テンキー | 気になる | オプションで変更できる | オプションで変更できる | ・テンキー付きキーボードのほうが便利そう ・27インチだと+3,000円 | ドロー |
TrackPad | 気になる | オプションで変更できる | オプションで変更できる | ・マススよりこっち派 ・27インチだと+5,000円 | ドロー |
ポート数 | 気になる | ・Thunderbolt 3 (USB-C) ×2個 ・USB-Aポート×4個 ・ギガビットEthernet ・SDXCカードスロット(UHS-II) ・ヘッドフォンジャック | 中上位モデルなら、 ・Thunderbolt/USB4ポート×2個 ・USB 3ポート×2個 | USB-Aあれば便利だが、アダプター持っているのでどうにかなる | 27インチ |
有線LAN | 気にある | 背面にある | ACアダプタ部分にある(中・上位モデル) | あれば便利だと思う | ドロー |
カメラ | 気にしない | 1080p FaceTime HDカメラ | M1画像信号プロセッサと連係する1080p FaceTime HDカメラ | 24インチの方が高性能のよう | 24インチ |
オーディオ | 気にしない | ・ステレオスピーカー ・スタジオ品質の3マイクアレイ | ・原音に忠実な6スピーカーシステム ・ワイドなステレオサウンド ・空間オーディオに対応 ・スタジオ品質の3マイク | 24インチの方が高性能のよう | 24インチ |
映り込み軽減 | 気にしない | Nano-textureガラス | 特になさそう | ・窓際でもない屋内なのであまり気にならない ・約5.5万円かかる | 27インチ |
機能面では24インチが勝るが、画面の大きさ妥協できるか?
上記のように色々比較した結果、私的には「Touch IDの有無」「画面の大きさ」「Wi-Fi 6対応有無」が決断ポイントになりました。
現在の「MacBook Air」でTouch IDを使っているため、これは正直外せないです。毎回パスワード打つのはとても面倒に感じそうです。また、画面は今24インチ程度のモニターを使っているので、24インチMacでも許容範囲なのですが、やはり27インチに憧れます。もっと広くなったらいかに快適になるだろう…と考えると、やはり27インチのほうが新しい環境になったぞという嬉しさがあると思うんです。
Wi-Fi 6については正直よく知りませんでしたが、これからのスタンダードになるのなら、取り入れなかったときの後悔は大きいのかなと。おそらく3〜5年かそれ以上は新しいiMacを使うと思われるので、速度に関わる部分は慎重にいきたいなと感じました。
このように機能面では24インチがいいなと思ったのですが、私はもう少し画面の大きさが欲しいと思いました。「24インチでも大丈夫」「むしろ24インチが大きすぎなくてちょうど良い」という方にはおすすめです!
VESAマウントタイプならスタンディングも可能
少し話は逸れますが、今回色々調べていた中の一番の発見は「VESA対応」の部分でした。通常のiMacはスタンドがあってそれに画面がくっついているのですが、VESAマウントタイプは画面を支えるスタンドがありません。ではどうするかというと、壁掛けにしたり、アームで持ち上げたりして画面を固定するんです。
机に別売りのアームを取り付けてiMacを持ち上げれば、上下左右好きな位置に画面を持ってくることができます。長いアームであれば高い位置にして、今使っている机にキーボードを打つ用の小さい台でも置けば、簡単にスタンディング環境を構築できるんです。これならスタンディング用の高い机を買わなくていいし、見た目もスタイリッシュになって、目線をムリに上げたり下げたりしないで仕事ができますね。
27インチ(2020)・24インチ(2021)どちらのiMacもVESAマウントのオプションがあり、27インチですと、+5,000円くらいで変更できます。アームを選ぶ手間とその分のコストはかかりますが、かなり良い仕事環境になりそうな予感です。
27インチ以上でTouch ID搭載のiMacを待つ
結局のところ、2021年秋〜2022年に発売されると噂される27インチ(リークによると30〜32インチ?)の発表まで待とうかなと思っています。もちろん2020年発売の27インチiMacもかなりありだと感じたのですが、上記のように個人的には「Touch ID」と「Wi-Fi 6対応」が機能面でほしいなと感じました。
30インチや32インチが出るのでは?とも言われていて、そんなに大きかったら逆にやめようかなとも思っています。
スペースグレーも出たらいいなあと思いつつ、サイズの大きなiMacを待ってみます。でも、もしかしたら心変わりして24インチを買うかもしれません。また情報を集めて、更新していきたいと思います。