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AirPods Proを補聴器として使うには?方法・機能・注意点もご紹介

AirPods Pro
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2024年9月に、Appleが新製品発表イベントを実施しました。そのなかで、AirPods Pro 2に補聴器の機能が追加されることが明らかになりましたね。

高価格帯の製品が多い補聴器のなかで、3万円台で買えるイヤホンに興味を持った方も多いのではないでしょうか。

この記事では、「補聴器機能付きの新製品っていつ出るの?どれを買えばいいの?」「すでに持っているAirPodsでは新しい機能を使えないの?」「そもそも補聴器機能ってどんなもの?」などの疑問を解消したい方に向けて、補聴器機能付きAirPods Proについて詳しく解説します。

補聴器機能が追加されるのは「AirPods Pro 2」のみ

AirPodsシリーズは、大きく分けると「AirPods」「AirPods Pro」「AirPods Max」という3種類があります。それぞれの特徴を簡単にご説明するとこんな感じです。

AirPods

これが「AirPods」。耳の穴に引っかけるタイプのイヤホンです。一般的に、インナーイヤー型とよばれます。

AirPods Pro

これが「AirPods Pro」。耳に穴に押し込んで装着するタイプのイヤホンです。カナル型とよばれます。

AirPods Max

これが「AirPods Max」。シリーズ唯一のヘッドホンタイプです。

このなかで、補聴器機能が搭載されるのは「AirPods Pro」のみです。

さらに詳しくご説明すると、AirPods Proのなかでも「AirPods Pro」と「AirPods Pro 2」というものがあります。補聴器機能は「AirPods Pro 2」に向けたものです。

「AirPods Pro」は、2019年〜2022年頃に販売されていた第1世代とよばれるモデルで、現在では店頭でもネットショップでもほとんど売られていません。わかりやすいように、以下「AirPods Pro(第1世代)」とします。

現在メインで販売されているのは「AirPods Pro 2」です。AirPods Proを新しく買う方は「AirPods Pro 2」を選ぶようにしてください。間違って「AirPods Pro(第1世代)」を買ってしまうと補聴器機能が使えません。

新製品が発売されるわけではない

今回のAppleの発表を受けて勘違いしやすいのが、「補聴器機能付きの新製品が出る」というものです。実際は、新製品が出る予定はなく、無料のソフトウェアアップデートで補聴器機能が使えるようになります。

Apple公式のリリースでは、以下のように説明されています。

新しい聴覚の健康機能は今秋より、AirPods Pro 2をお使いのお客様を対象に、無料ソフトウェアアップデートを通じて、iOS 18搭載のiPhoneまたはiPadOS 18搭載のiPadとペアリングした場合に利用できるようになります

公式サイト プレスリリース 2024年9月9日より抜粋

既存製品であるAirPods Pro 2に対して、近いうちにソフトウェアアップデートを通じて、新たな機能が搭載されるという内容です。新製品が出るという話ではありませんし、AirPods Pro(第1世代)は対象外というわけです。

iPhoneかiPadを持っていないと補聴器機能は使えない

上記リリース情報に書いてあるとおり、「iOS 18搭載のiPhone」または「iPadOS 18搭載のiPad」とペアリングした場合にしか補聴器機能は使えません。多くの人がこの情報を見落としていると思います。

対応するデバイスは以下のとおりです。

iOS 18に対応しているiPhone

iPhone XR/iPhone XS/iPhone XS Max/iPhone 11/iPhone 11 Pro/iPhone 11 Pro Max/iPhone 12 mini/iPhone 12/iPhone 12 Pro/iPhone 12 Pro Max/iPhone 13 mini/iPhone 13/iPhone 13 Pro/iPhone 13 Pro Max/iPhone 14/iPhone 14 Plus/iPhone 14 Pro/iPhone 14 Pro Max/iPhone 15/iPhone 15 Plus/iPhone 15 Pro/iPhone 15 Pro Max/iPhone 16/iPhone 16 Plus/iPhone 16 Pro/iPhone 16 Pro Max/iPhone SE(第2世代)/iPhone SE(第3世代)

iPadOS 18に対応しているiPad

iPad Pro(M4)/12.9インチiPad Pro(第3世代以降)/11インチiPad Pro(第1世代以降)/iPad Air(M2)/iPad Air(第3世代以降)/iPad(第7世代以降)iPad mini(第5世代以降)

すでに上記に該当するiPhoneを使っている方なら問題ないですが、「iPhoneもiPadも持っていないけど、AirPods Proの補聴器機能を使いたい」というニーズには対応していないようですのでご注意ください。

補聴器機能や予防・認知の機能で耳の健康を守る

そもそもAirPods Pro 2の補聴器機能ってどんなもの?という疑問がありますよね。

AirPods Pro 2に搭載されるのは、正しくは「オールインワンの聴覚の健康をサポートする」機能です。具体的には、予防・認知・補助にフォーカスした機能が追加されます。

予防:大音量の環境騒音にさらされるのを予防する機能です。たとえば、地下鉄の騒音や音楽ライブの大音量などを低減してくれて、将来的に聴覚に異変が起こらないようにサポートしてくれます。

認知:自宅にいながら聴覚検査ができる機能です。定期的に検査を行なうことで、聴覚に異変があればすぐに気づくことができますね。

補助:軽度から中程度の難聴が認められる方に向けた、処方箋不要のヒアリング補助機能です。聴覚検査の結果をもとに、個々に合った聴覚補助が行なわれます。会話や通話はもちろん、音楽・映画・ゲームなどにも自動的に補助機能が適用され、リアルタイムで音が増幅します。

このうち、補助が補聴器機能のことですね。AirPods Pro 2を補聴器として使おうと考えている方は、ご自身の難聴の程度に当てはまるかどうかを考慮する必要があります。

補聴器を必要としない人にとっても、予防・認知・補助の機能は、耳の健康を守るうえで大きな役割を果たしてくれそうです。

AirPods Pro 2の最新モデルをご紹介

2024年9月現在、最新のAirPods Pro 2をご紹介します。この製品は、今秋の無料ソフトウェアアップデートで補聴器機能などが使えるようになる予定です。

念のため型番をお伝えしておくと、「MTJV3J/A」です。ネットショップだと型番が古い物が売られていることがあるので、型番を確認すること・まともなショップで買うことをおすすめします。

ちなみに、MagSafe充電器(別売)を使えば、ケースと充電器をピタッとくっつけるだけで充電できます。こんな製品です↓(MagSafe充電器を持っていなくても、付属のケーブルを挿せば充電できますのでご安心を)

まとめ

2024年秋、既存製品である「AirPods Pro 2」に、補聴器機能を含む無料ソフトウェアアップデートが予定されています。新しい機能を使うには、iOS18に対応するiPhoneやiPadも必要となりますのでご注意ください。

また、補聴器機能は、軽度から中程度の難聴が認められる方に向けたものです。難聴の方も、難聴かもしれないと心配な方も、そうでない方も、耳の健康を守るのにAirPods Pro 2を使ってみてはいかがでしょうか。